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月日の流れは早いもので、伊藤国際教育交流財団が、平成3年3月28日に文部省の設立許可を得てから、10年を迎えました。毎年非常に多くの応募者の中から、成績、人格共に優れた学生が当財団の奨学生として採用され、設立より今日に至るまで、日本人奨学生51名、外国人奨学生62名の合計113名を数えるまでになりました。
当財団は、宗教法人真如苑開祖、故伊藤真乗大僧正の遺志を受け継ぎ誠実で才能に満ち、かつ独創的な青年達の為に、奨学金の援助を行い、もって我が国と諸外国との相互理解を促進するとともに、未来・世界に貢献できる人材を育成することを目的として設立されました。この、「独創的な青年」という言葉は、当財団の特色であり、これを重視し、これまで大学、専攻分野を問わず広く採用してまいりました。これまでに採用した奨学生たちは、今後それぞれの分野で、彼らの独創性を実社会において、活かす能力を発揮し得る人材であると信じております。
すでに、奨学期間を終えた奨学生たちも、引き続き博士課程において研究を続ける者、社会に出て国際機関等で活躍する者、実際に教壇に立って教鞭をとる者と様々ですが、交流会を通して、留学生と触れあい、彼らが年々成長し、夢を実現していく姿を目の当たりにすると、その期待はますます膨らんでまいります。
激動する国際社会を鑑みるに、未来を担う人材を育てることは意義深い仕事であります。財団が指導してから、10年という歳月は、蒔いた種がようやく若木に成長しつつある過程で、彼らがさらに、独創的行為を発揮し、大樹に育っていくにあたり、この奨学金が、奨学生たちに研鑽と学究、思索の時間をもたらすのであれば、これに優る喜びはありません。今後も、財団の果たすべき使命を感じながら、善意ある協力を続けていきたいと思います。
最後に、伊藤国際教育交流財団10周年記念誌の発刊に当たり、大過なく財団業務を推進させていただけますのも、文部科学省高等教育局を始め、関係各位の温かきご指導、ご鞭撻の賜であり、当財団の奨学金事業にご賛同いただき、ご寄付を賜りました多くの皆様のご協力のお陰と、心より感謝の意を表す次第でございます。有難うございます。御礼に併せまして、今後とも変わりなきご高配、ご指導を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
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